明日から

始まります。今週は日経平均が上がるという予想をしているので、結構勝負しております。まあ下がったら即損ギリってとこですが。予想通りにいったら、かなりの損失を回復できると踏んでおります。なんかアラブ石油施設でテロとか野村證券整理ポスト株の扱いなどいろいろなニュースがありますが、ぜひみなさんにがんばって欲しいです。

元朝の滅亡と周辺諸国

元朝の滅亡

元朝の衰退は案外早かった。その原因としては次のことが挙げられる。①皇位継承をめぐる内紛である。フビライ選出時のクリルタイが分裂を決定的にした。皇太子が必ず皇位を継承することではなかったのである。②ラマ教信仰による出費である。元の皇室と結びついたラマ教には国家の費用によって寺院などを造営し、ラマ僧が横暴をきわめて信望を失わせた。③色目人の横暴と経済政策の失策である。色目人は付加税を課すなどして私腹を肥やしたので、民衆の不満を招いた。また交鈔の乱発と塩の専売価格の引き上げにより、物価は高騰して経済は混乱した。こうして異民族支配に対する漢民族の不満は増大し、天災や強制労働により暴動が頻発した。その中の白蓮教徒による紅巾の乱が最も強く、この中から現れた朱元璋が大都を奪い、1368年に元は滅亡した。

周辺諸国

朝鮮では、新羅の貴族王建が建てた高麗が統一した。都を開城に置き、仏教を国家統一の理念として、唐の制度を採用し、中国文化を吸収した。女真に敗れたため臣礼をとり、その後は元の属国となった。文化では大蔵経が刊行され、絵高麗や白磁にも優れた物がでた。印刷術も発達し、世界最古の金属活字が使用された。
ヴェトナムでは、13世紀に陳朝が強盛を誇り、大越と号した。モンゴル軍の侵略を撃退し、字喃という国字を作り、民族意識を高揚した。
ビルマでは、11世紀頃にビルマ人がパガン朝を建てた。ビルマ文字を作り、仏教を取り入れ栄えたが、13世紀末に元に占領され、17世紀に滅びた。インドシナ半島東南部にチャムはチャンパを建てたが、15世紀に黎朝の攻撃で衰えた。シャムには13世紀スコータイ朝が成立した。元と同盟を結び、中国文化を輸入するとともに、タイ文字を作った。
スマトラでは唐宋時代にシュリーヴィジャヤ王国が強盛となったが、13世紀には衰えた。ジャワでは元朝遠征に刺激されてマジャパヒト王国が興り、16世紀まで繁栄した。雲南では南詔のあと10世紀頃に大理が建国されたが、13世紀末にモンゴルに滅ぼされた。