科挙−中国の試験地獄

科挙―中国の試験地獄 (中公新書 (15))

科挙―中国の試験地獄 (中公新書 (15))

科挙の実際がよくわかる。特に試験時の様子などはリアリティあふれる。霊を見たりすることもあったり、誤って死んでしまっても壁の上からだして、決して外にはでないなど。
中国文明と密接に関連していたのだろうなと思う。中国が世界で大きな影響力を持っていた時代には、科挙も進んだ制度だったろうが、清末になると中国の遅れが決定的になったと同様、科挙も遅れた制度になったわけだし。殿試は必ず覚えなきゃいけない単語だけど、宋代の中央集権化とつなげられれば、理解が深まりそう。