クローズアップ現代−コソヴォ独立ー

今日のクローズアップ現代を見てて、日本とセルビアに共通するところがあると思った。
2月にコソヴォが独立宣言を出してから、コソヴォ独立を巡りロシアとEUが勢力争いをしているそうな。んで、セルビアコソヴォ独立を認めないから、コソヴォ国内のセルビア人を保護して勢力を残しておくつもりらしい。また「民族」の話である。ついこないだ授業で19世紀に成立した近代国家は分岐点にきているといったのでちょうど良かったが。
なにが共通する部分かというと、戦争(紛争)の爪痕として被害・加害が混じっていること。第二次世界大戦において、日本は中国や韓国などに対しては加害国であり、原爆の被害国でもある。この意識がうまく整理できないから、少し前の愛国心的な状況や現在の中国・韓国に対する反発があるのだと思う。セルビアも同じで、コソヴォにおいては加害国であるが、NATOに対しては被害国?でもある。ミロシェヴィッチが人気あったことも関係しているだろう。
日本はサンフランシスコ講和会議で一応講和を果たす(まあいろいろあるがとりあえず)。賠償問題もかたを付けた。少し前まで総理大臣が謝罪したりもしている。が、セルビアではあまりそういうことしてないみたい。あんま詳しくはないけど。
セルビアコソヴォ独立に対して、また「民族」ということを主張し始めている。それがどんな結果をもたらしたか身をもってしっているのに。「民族」を掲げる前に、「融和」を説かないといけないと思うのだが、経済的に厳しい状況ではその余裕もないのかもしれない。