ソシュール入門

コトバの謎解き ソシュール入門 (光文社新書)

コトバの謎解き ソシュール入門 (光文社新書)

授業で「コトバ」についてやりたいなという思いから買ってみた。自分で想定していた内容とは大きく異なっていたので、授業には役立たなそうだったが、なかなか読めました。
私はソシュール(というか言語学)については無知なので、ちょうどよかったのかなと思います。言語は記号であるというお話は、フーコを少し読んだときに出てきた気がするので、もう一回読み返してみようと思った。今度生徒に「言語学ってなにをやるの?」と聞いたら、この話をしようと思う。どうも言語学をやれば英語ができるようになると思っているやつが多すぎる。
構造主義についても少し勉強になった。他との関係性などに立脚した考えらしく、いろいろな分野に応用されている。よく考えてみたら、思想なんかで「ポスト構造主義」って言われているけど、新しい中心的な学説みたいなのはまだ生まれていないんだなと思った。そう考えると「ポスト構造主義」っていうけど、思いっきり構造主義に影響されているので、まだソシュールの影響が色濃く残っているのかなと思った。