NHKSP 激流中国〜小皇帝の涙〜

小学生からの学歴社会。成績がよい子どもがみんなから信頼され、成績が悪いと友人関係もうまくいかなり仲間はずれになったりもする。親も子どもの成績を気にし、学校も生徒の成績のことを気にする。
もしかしたら日本にも近い現象があるのかもしれないが、ひどくゆがんだ状態だと思う。多様性があるからこそ社会はおもしろいのだし、弱者を救済する必要もある。学力はあくまで指標であって、それ以上ではない。まあどのような社会を目指しているかは人々が決めることなので、中国は今の学歴を最重視する社会を望んでいるのだろう。もしかしたら日本もそうなってきているのかもしれない。大学進学率は軒並み上昇しており、だんだんとどこの大学を出たかが非常に重視されるようになるかもしれない。
別に学歴が悪いといっているのではない。私は社会にエリートは必要だと思っているし。ただエリートへの教育を怠ると、とてもゆがんだ社会になってしまうと考えている。少なくとも番組で出てきた「成績が悪い子を仲間はずれにする(親も)」、「勉強のためにクラス代表としての仕事を怠る」なんてのは、エリートの態度ではない。こんなやつはすぐさま代表を解雇したいくらいだ。そういう心というか倫理というか、そういう面を大切にしないとなと最近すごく思うようになった。