村上春樹長編二つ

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

夏休みに、今まで気になっていた村上春樹を読んだ。両方とも楽しく読めました。けど村上春樹の描く世界ってのはヘンテコだなと思った。特に登場人物が難しい人ばかり。まさに「混沌」と呼んだらよいのか、必ず心に殻を持っていたり、女性は小難しい人ばかりだし。んで地下とか深い森とか井戸とか共通する情景を描くことが多いのだな。そして必ず小説がでてくる。しかもヨーロッパの小説が。なんかヨーロッパで人気が出た理由がわかる。確かに安易な小説とはわけが違い、どこか哲学めいているところがある。人間関係が複雑とかではなくて、心の動きが複雑といったらよいのか。
とかなんとかいいながら、意外と主人公が好きだな。ノルウェイの森の主人公なんか、生きているっていうのがすごく実感できた。