これからの「正義」の話をしよう
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
- 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 単行本
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本書のような「本質」を問うこと姿勢は、現在の社会で保たれているだろうか。何かにつけて、その本質から目をそらし、その理由付けが行われている気がした。先日東日本大震災の三回忌でも述べたが、放射能被害を防ぐためには何をすべきか、その目的を達成するためだけの答えはもうでている。しかしいろいろな理由をつけて、そこから目をそらしている。または真剣にそれを防ぐ手だてを講じない。まさしく「正義とは何か」である。
学校でも本質を問うことは疎んじられる。基本、めんどくさいと思われてしまうのだろう。我々は生徒に何を教えるべきなのか、我々はどうあるべきなのか、それは学校教育の根本。そこを酒の席でもいいから話し合い、考える必要があるのではないかと思った。