科学革命

英の歴史家バーターフィールドが命名。1300年頃から1800年頃までの500年間を指す。古代ギリシアで成立して中世社会に浸透していたギリシア自然哲学が、この期間を経て合理的・機械論的自然観へと変容していったこと。伝統的権威への懐疑と客観的事実の尊重、道具・実験の制度化、法則の数学的証明などの特徴を持つ。
具体的にはプトレマイオスの天動説が中世までの通説であったが、コペルニクスが地動説を発表し、ケプラーの惑星運動の法則を発見、ニュートンの力学法則の証明などにより、地動説という近代宇宙観への変容のことである。特にコペルニクスの地動説発表からラヴォアジェの元素の分類・命名までの間には多数のパラダイムが誕生したため、この時期を世界史上の科学革命と呼ぶこともできる。