歴史用語

コンゴ自由国

コンゴ自由国は国王の私有財産であってベルギー領ではないんだよという説明をしました。そしたら「その場合の予算とか政策とかはどうなっているのですか」というびっくりの質問が。一応国王の位置付けとかをなんとなく話したが、それはわからんなと答えまし…

イェニチェリ

こないだ質問で「宗教に寛容だったオスマン帝国で、なんでわざわざキリスト教の子弟をイェニチェリとして採用したんですか」と聞かれ、少々びっくり。イマイチ気付いてなかった。んで調べたら、ちゃんと書いてあった。ただいくつか説があって、まだうまくま…

イデア論

授業で説明した。がんばって説明した。が、ほとんどがキョトンって感じ。哲学ちっくな話は伝わりにくい。 プラトンの主張したこと。イデアとは事物が純粋な形をとって存在するという考え方。イデアだけで成立している世界が存在するという二元論的世界観に立…

貢納王政

ミケーネ社会を支える経済・統治のシステム。王は地方から手工業製品を貢納させ、それを王宮内の奴隷や地方へ分配することで、富の再分配を行う制度。これによって王としての地位を保持した。

地下水路

ぜんぜん歴史じゃないけど、わかりにくいので、「地下水路」についてまとめます。 ・カンアルチン(坎児井)−中国 ・カナート−これはイラン ・カレーズ−これはアフガニスタン、パキスタンなど ・フォガラ−今度は北アフリカ なぜ全部一緒にしてくれないのか。

プランテーション

「大規模農園」とでも訳しましょうか。広大な農地に資本を投下し、安価な黒人奴隷などを用いて単一商品作物を生産する方式です。特に東南アジアやラテンアメリカで盛んに行われました。ちなみにラテンアメリカのいくつかの国では、世界恐慌への対応として一…

商業の復活

適当に浮かんだ。ローマ帝国の滅亡やマジャール人、ヴァイキングなどの侵入によってヨーロッパは混乱の時代を迎え、これにより発達していた貨幣経済から自給自足への逆戻りが起こった。しかしその後社会が安定し、11世紀に入って農業革命が起こり、三圃農法…

中国の土地政策

かなりの頻度でテストにも出題されるこのテーマ。たくさんあって結構わかんないのでまとめます。 井田法 西周で行われていたとされる土地制度。農民たちに均等に土地が与えられ、平等に租税が割り当てられていたという理想的な土地制度。 限田法 春秋・戦国…

普遍論争

こういうのってわかりにくい。どっちでもいいだろって思ってしまうが、当時の貴族とかに取っては大変な問題だったんだろうな。 普遍とは個物に対する普遍のことで、プラトンのいう「イデア」的なものが実在するか、それともただの名目にすぎないのかという論…

冷戦時の各国際組織

現代史に出てくるアルファベットの用語をちょいとピックアップ。 西側諸国 ●1948年ヨーロッパ経済協力機構(Organization for Economic Cooperation and Development - OECD) これは西ヨーロッパの経済再建と共産主義化の防止を図るマーシャル=プランの受…

キリスト教の公会議

たくさんでてきて混乱してしまいそう。一応重要そうなやつを一個一個軽くまとめて書いてみます。 325年ニケーアの公会議 一発目。開いたのはコンスタンティヌス帝。313年のミラノ勅令でキリスト教を公認してます。衰退しつつあったローマ帝国の再統一の基盤…

サハラ交易

上の続きに当たります。イタリア商人が金と香辛料を交換していたが、んじゃイタリア商人は金をどこから手に入れたのか、それがこのサハラ交易。8世紀〜16世紀にいたるまで、ベルベル人が案内役となり、ヒトコブラクダでキャラバンを組んでサハラを縦断しまし…

海上交易の商人

ちょっとでてきます。とりあえず海上交易で活躍した商人をピックアップ。思い出したら追加していきます。 グジャラート商人 インド西部に本拠地をもつイスラム商人。商業活動とともに布教活動も行いインドネシアなどのイスラム化に貢献。14世紀末にマラッカ…

建康?建業?

まあなんのことはない。同じところを指しております。ちなみに今の南京のこと。後漢滅亡後の三国時代の呉の首都が「建業」でした。その後東晋の時代に「建康」と改めて首都とした。これ以降、宋・斉・梁・陳と「建康」を首都とした王朝が続いたため、この時…

サリカ法典

ちらっと調べた。忘れないように書いておきます。 フランク王国の法典で、ゲルマン慣習法や諸ゲルマン部族法などを取り入れて、6世紀頃に成立した。ローマ法と異なり、金銭賠償の規定が主な部分を占めている。特徴としては、女性の土地相続を否定しており、…

南越と越南

混乱しますね。ぶっちゃけ漢字が入れ替わっただけですが、実は別のもの。 「南越」というのは、前203年に秦末の混乱に乗じて、趙佗が中国の華南からヴェトナム北部を支配した国です。一応漢の服属国だったけど、命令に従わず頻繁に抗争を繰り返していました…

科学革命

英の歴史家バーターフィールドが命名。1300年頃から1800年頃までの500年間を指す。古代ギリシアで成立して中世社会に浸透していたギリシア自然哲学が、この期間を経て合理的・機械論的自然観へと変容していったこと。伝統的権威への懐疑と客観的事実の尊重、…

イクター制、ティマール制、ミレット制、デウシルメ制

この辺の用語がごちゃごちゃってしてしまう。とりあえず簡単にまとめよう。 イクター制 ブワイフ朝で確立した封建的制度。「的」っていうのは、ヨーロッパのfeudalism(封建制)とは似てるけど違うってこと。イクター制は土地を授与してその徴税権などを与え…

価格革命

16世紀からの大航海時代に新大陸に進出したスペインが、新大陸のポトシ銀山などで大量の銀を獲得してヨーロッパに大量の銀が流出し、物価が騰貴したことだと思っとりました。 ところがそれだけでなかったようで。人口増加とそれに伴う農業生産のバランスの変…

皇帝教皇主義

未だに参考書とかに載ってはいるが、かなり怪しい用語。実際に皇帝と教皇(ビザンツ帝国ではコンスタンティノープル総主教?)は同一人物が兼ねてはいない。教皇という用語は、ローマ総主教とアレクサンドリア総主教のみに使われた用語で、実際にビザンツ皇…

マジマジの反乱

これもふと思い出した。「マジ」とは「水」のことで、銃弾を受けても死なない魔法の水を媒介に広がった、ドイツ領東アフリカで起こった抵抗運動です。1905年に始まり、十万人以上の死者を出した。そのためドイツ政府も植民地支配を見直し、現地住民の対する…

チナンパ農法

ふと思い出したが、あまり覚えていなかったので調べました。アステカ王国のテノティチトラン周辺で行われていた農業で、沼地の上に水草を敷き詰めてその上に泥をかけて浮島を作る農法です。常に灌漑されており、多くの養分を含んだ泥で栽培するため、非常に…

世界システム論

ちらっと調べてみると大学生とかがまとめていたりする。俺が学生の時は一切知らなかったのに。 世界全体を一つの社会システムとしてとらえ、分業・中心・周辺といった概念を用いて把握する立場。つまり大航海時代以後、中心である西欧が発達することによって…

恐慌

って1929年のニューヨークで起きた世界恐慌のことをいうのかと思っていたら、それ以外にもあったらしい。19世紀にイギリスで初めて起こった恐慌は、その後8〜12年周期で起こっていたようだ。資本主義が浸透したおかげで、各国の経済的結びつきが強まり、恐慌…