中国の土地政策

かなりの頻度でテストにも出題されるこのテーマ。たくさんあって結構わかんないのでまとめます。

井田法

西周で行われていたとされる土地制度。農民たちに均等に土地が与えられ、平等に租税が割り当てられていたという理想的な土地制度。

限田法

春秋・戦国以降、土地の私有化が進んだため、前漢時代の哀帝が制定された。しかし効果はあまりなかった。

王田法

時代に王莽が行った制度で、土地と人民の公有を掲げた。これも効果はなかった。

屯田

三国時代が行った制度で、土地を公有化して流民に耕作させるという制度。これは明とかでも行われていた。

占田・課田法

西晋時代に武帝が行った制度で、占田は土地所有を抑制するため、課田は土地を与えて税を徴収するため設けた。しかし実現は困難であった。

均田制

北魏孝文帝が制定した土地制度。返還の必要な露田と永代所有できる桑田が支給された。ただ奴婢・耕牛にも土地が与えられるなど、貴族との妥協も見られた。これは隋・唐代まで行われ、のちに奴婢・耕牛は支給されなくなり、男子のみとなる。
  
この後も大土地所有が進展したため、均田制が崩壊していった。その後780年に土地に課税を行う両税法が制定されて、土地の私有が公認されることになった。