冷戦時の各国際組織

現代史に出てくるアルファベットの用語をちょいとピックアップ。

西側諸国

●1948年ヨーロッパ経済協力機構(Organization for Economic Cooperation and Development - OECD
これは西ヨーロッパの経済再建と共産主義化の防止を図るマーシャル=プランの受け入れ先。今は先進国協力による経済成長と開発途上国へのなどを図る会議となってます。
●1949年北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organisation - NATO
軍事的にソ連に対抗し、西ヨーロッパ諸国を軍事的に支配を図るもの。今ではアメリカを中心とする軍事同盟となっており、国際連合と一線を画している。
●1951年太平洋安全保障条約(Australia, New Zealand, United States Security Treaty -ANZUS)
共産主義に対抗するため、イギリスの影響力が低下したオーストラリアとニュージンランドがアメリカと軍事同盟を組んだ。
●1954年東南アジア条約機構(The Southeast Asia Treaty Organization -SEATO)
東南アジアでの共産主義に対する軍事同盟。
●1955年バグダード条約機構(中東条約機構 Middle East Treaty Organization -METO)
中東で結ばれたアメリカをオブザーバーとする軍事同盟。1959年にイラクで革命が起こり、本部が移ったため中央条約機構(Central Treaty Organization -CENTO)と改称した。
 

東側諸国

●1919年コミンテルン(Communist International)
一応入れました。これは第三インターナショナルという国際共産主義組織です。が、第二次世界大戦中にイギリスやアメリカとの協調を重視したため、1943年に解散した。
●1947年コミンフォルム共産党情報局 Communist Information Bureau)
マーシャル=プランなどアメリカの封じ込め政策に対して、東ヨーロッパ諸国や共産党で結成された。これに関連して1948年のチェコ政変を引き起こし、東欧各国は人民民主主義から共産党独裁政権に変わっていった。
●1949年コメコン(東欧経済相互援助会議 Council for Mutual Economic Assistance)
マーシャル=プランに対抗して設立され、社会主義圏の国際分業による経済統合の発展を目標とした。/span>
●1955年ワルシャワ条約機構
西ドイツの再軍備NATOへの加盟に対して結成され、1991年に解散し、その後ソ連が崩壊した。