教育基本法改正

http://www.asahi.com/politics/update/1215/008.html

安倍首相が今国会の最優先課題に掲げた改正教育基本法が15日、参院本会議で与党の賛成多数で可決され、成立した。戦前教育の反省から「個の尊重」をうたい上げた同法だが、制定から59年を経ての初改正で「公の精神」を重視する方向に転じた。「教育の憲法」と言われる同法が改正されたことで、来年の通常国会以降、多くの関連法や制度の見直しが本格化する。

ふーんって感じ。教育問題?が世の中を騒がせている昨今、その根幹?の教育基本法が改正された。果たして世界史未履修を告発した人物は、ここまで考えていたか。
これから教育関連法案の見直しが始まるが、これで教育が良くなるのだろうか。こればっかしは正直はなはだ疑問である。なんか「美しい国、日本」が繰り返され、ステレオタイプのような感じがしているのは俺だけではないだろう。ちょうど第一次護憲運動の授業を考えていたら、尾崎行雄の「常に口を開けば、直ちに忠愛を唱へ、恰も忠君愛国は自分の一手専売の如く唱へてありまする」がふいに浮かんだ。まさにそんな感じ?じゃないといいんだけど。
戦後教育が限界に来ているというはうなずけます。ただそれは教育行政の問題だけではなく、地域社会の変容や家庭教育の変化にも大きな原因があると考えるのが常識。とりあえず地域社会や教育行政の改善を掲げるなら、理解できるけど。いきなり教育基本法改正といったのが驚き。最近は当たり前のように話されているけど、二・三年前はそんな話なかった気が。「ジャストタイミングゥー」ってな感じで、誰かが動いたのかしら。先に「教育問題?」って書いたけど、正直いろいろな問題が教育の責任とはあまり思えないのだよ。例えば世界史未履修にせよ、問題は受験戦争にあるわけで、そうすっと企業が東大を筆頭とした大学をランク付けし、そこから採用しているというメカニズムの問題だと思う。いじめだってそう。こんなの前も書いたけど、学校だけの問題ではないし、何より「いじめ根絶」なんて基本法変えたくらいじゃなくならないし。教員の不祥事なんて、明らかに採用する側の問題でしょ。大体愛国心なんて、誰が言い出したか忘れたけど、そんな法律変えるほどのものなんか?つーか法律に明記すべきことなのか?「愛」って法律に明記しないと持てないものなのか?法律を変える前に、「愛」を持てない日本社会を変えなきゃあかんのじゃないか?今の子どもたちに未来を信じろとはいえんよ、ここまで財政的に厳しいし、こんな法案通っちゃえば。
俺より若いやつに一言。「選挙いけ」だ。投票率が半分程度じゃ、残りが全部行ったら、絶対どっかの当選者変わるって。
まあいろいろ書いたが改正はしちゃったので、これをどうしていくかってとこだ。まずおかしな事態にならないようみんなでしっかり考えていけば、きっとよい結果が生まれるとおもう。甘いか?俺は未だに結構日本は捨てたもんじゃないと思っているので、楽観的かもしれんけど。