感染症は世界史を動かす

感染症は世界史を動かす (ちくま新書)

感染症は世界史を動かす (ちくま新書)

世界史で必ず出てくるのはペスト。特に中世の封建制度を崩壊させたきっかけとなったのが、ペストというのはあまりにも有名な話。また時代を遡るとアテネペリクレス感染症で亡くなったのも有名。もし生きていたら、どうなっていたか。それでもマケドニアに喰われる運命だったような気がするが。
冒頭がハンセン病キリスト教の話だったので、ちょっとめんどくさそうと思ったが、かなりおもしろく読めた。特に梅毒と結核については、当時の社会の様子と密接に絡み合って歴史に影響を与えていたのがおもしろかった。