はじめての構造主義

はじめての構造主義 (講談社現代新書)

はじめての構造主義 (講談社現代新書)

まさに上に書いたようなことがより痛感できる本。なにより、構造主義についてもレヴィ=ストロースの研究をもとに、非常にわかりやすく説明してくれている。途中にある数学の部分は少々難しいが、理解するととても納得のいく内容となっている。
フーコのいうエピステーメと構造主義というのは似ているなと思った。本書にも書かれているように、そこの歴史があるかどうかだろう。構造は変わらないものであるが、エピステーメーは歴史とともに変わるものである。似ていると言えば似ているが、違うと言われたら決定的に違うのかもしれない。
しかしユークリッド幾何学ではない別の幾何学ってのは驚きだった。紙を曲げてしまうなんて、まさにコペルニクス的転回!