ルワンダの涙

ルワンダの涙 [DVD]

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「戦争は嫌いです」という人は結構いる。ただ嫌いだからどうするんだということまで考えている人に大学以外であまりあったことはない。深夜2時くらいまで話したけど、「いや」とか「なんでそんなことする?」という会話にはイラっときてしまう。もちろん私自身が全てを理解しているわけではないけど、そんなに「嫌」と考えているなら、なぜせめて知ろうとしないのか。結局本当に「嫌」だとは思っていないのだろうなと考えてしまう。
高校生だって同じ。「戦争反対」なんて小学生でも幼稚園児でもいえる。大切なのはその先、まずは実態を学び、自分で考えなきゃ高校生とはいえんだろう、と見ていて思った。何もできないと思うけど、知ることぐらいなら誰でもできる。
ある意味この映画には、リアリティがあったと思う。ツチ族や牧師・教員の苦悩だけでなく、フツ族の苦悩や国連軍の苦悩まで。あそこで国連軍を非難することは誰でもできるが、あそこで自分の身を挺してツチ族を本当に守れる人が一体どれほどいるのか。自分にはまだ難しい。もし守れるという人がいるなら、実際にもう守っているだろう。クリストファー神父のように。