レ・ミゼラブル(2012)

 見た瞬間、「あっ、ミュージカルだったのかぁ」とショック。あまりミュージカル映画に感情移入ができないので、避けていたんだよなぁ。「ダンサーインザダーク」くらいしか感動できなかったので。
 導入はイマイチ入り込めず、映画見ながら携帯を見てしまうという愚行までする始末。けどコゼットとジャンバルジャンのあたりから引き込まれ、後半は泣きそうになりっぱなし。ミュージカルということも気にならなくなった。王政復古後のフランスの混沌とした様子、人々の生活、様々な人の口から語られる現実、どれもリアリティがあり、時代描写としても秀逸だったと思う。英語だったのはしゃーないけど。ヒュー=ジャックマンのぶれなさと混乱もよくわかった。誰だってそういう経験あるだろうけど、グレーを許せない人で、グレーを許してしまうと生きていけない時代だったのだろう。
 ユゴーの原作はまだ読んでいないけど、ぜひ読まなくてはと思った。今度実家帰ったら探してこよう。