囚人のジレンマ

社会学や経済学で用いられるゲームの理論の一つ。「Beutiful Mind」の主人公ナッシュが作った「ナッシュ均衡」もゲームの理論の一部。ふと考えていたのだが、席が向かいのTTがまさにこんな状況。
仲が悪い。ひどく悪い。夏くらいから悪くなりだした。そんときに気を遣って二人に話しをふったり、間をあけて「会話に入りやすいきっかけ」を与えていたのだけど、二人ともだんまりだったのだ。まあ原因はというと、一人の生徒に対する評価?ってとこかな。単純にいえば、頑固にもお互いがお互いの意見を否定しあって、自説を通そうとしていたんだ。んでより頑固になっていった。
たぶんお互いに自説が正しいと思うから、生徒(というよりただの意地?)のために自説を撤回しなかったんだろう。しかし両者がその選択をし続けてしまったため、生徒にとってもっとも悪い環境ができてしまったというわけ。最初はある程度信頼し合っていたようだった。まあもちろんお互いに不信感はあっただろうけど。ただそれが一つのきっかけで離れ初め、互いに妥協せずに不信感のみが拡大していく。
養護学校は基本的にTT(Team Teaching)の形をとっている。だからTTの人間関係ってのが最も重要で、先生方もそれを異常なほど気にするんだな。今回の場合も、ただどちらか一方(片方はまず絶対に妥協しないだろうからもう一方)が少しずつ妥協していけばよかっただけなのに。教師歴十年以上のプライドが許さなかったのだろう。