学校でのPDCAサイクルについて(仮)

とりあえず最近考え出したことなので、今のところの部分まで書いておこうと思う。
最近学校では、このPDCAサイクルがはやっている。Plan(計画) Do(実行) Check(評価) Act(改善) の頭文字をとったもので、業務改善など多様な分野で利用され、改善プロセスを継続的に行おうというもの。ISOにも反映されているシステムだが、これが研修や学校管理、評価などで利用されてきているのだ。
以前も書いたが、基本的に学校の先生は偉い、と思っている先生が多い。まあ単純にプライドが高いというわけ。別に全否定するわけではない。付け加えておくが授業の計画や実践の分野では非常に高い能力を発揮する人は多い。特に養護学校においては、多様な生徒を相手にしても授業をしっかり成立させることができる人が少なくない。これは生徒の観察や分析など、日々の努力の賜であろう。ただ問題はその後。つまりCheck(評価)とAct(改善)である。
Checkというのは、いかにして客観的に評価できるかが重要なポイントとなる。具体的数値目標を上げられる分野ではないので、常に主観的にならないよう配慮する必要がある。で、どうかというと、私は難しいと考える。指導の場面に他人が干渉することが非常に少ない。これは教員の身分がほぼ並列という点と関連していると思う。つまり指導の場面を第三者が評価することがほとんどない。これは指導以外の運営に関する部分でも見られる。先輩教師からの助言はもちろんあるにしても、それは意見を押しつけている傾向がある。つまりこれはCheckプロセスを自分で客観視してやるしかないということである。果たしてプライドの高い先生が、自分を客観視して評価できるだろうか。疑問を持たざるを得ない。
次のAct→Planである。これはCheckが有効に機能していないともちろん成立しえないが、有効に機能していたと仮定してみよう。これについては、やはり時間の無さが問題点として浮上してくるだろう。つまり改善法を考える時間というのが勤務時間(PM5:00とか)中に存在していない。これはもちろん各個人によるだろうが、基本的に信頼できる人(PDCAを実行しそうな人)はたくさんの仕事を割り当てられ、信頼できない人(PDCAを実行しなさそうな人)はあまり仕事を割り当てられていないという実情を考えると、やはり不可能に思えてくる。
んじゃどうやってこのプロセスを成立させるか、ということだが、今のところ有効と考えられるのは「研修(笑)」とかになってしまう。結局、教師個人の意識改革と教師間関係(古い体質からの脱却ってとこ)の改善しか浮かばないんだな。ただCheck機能を有効活用するためには、「地域(保護者)・教師間の授業公開」という方法が考えられる。つまり自分で客観視なんか難しいから、第三者を置いてしまおうということ。学校内でいうと校長や教頭、教務などですな。「公開授業」とか「授業公開週間」とかではなくて、常に日常的に。近隣の先生も公務として授業見学を認めるとか。ただこれをやるとさらに圧倒的に時間が足りないので、実質教員の増員という結論になってしまうが。
  
この辺まで。まだイマイチ感漂いまくり。