考えること

最近考えることができなくなっている気がする。昔はいろんな人といろんな話をして、しっかり自分で考えるようにしていたが、そういう機会が少なくなってきているからかなとも思う。もちろん授業をどうやって構成するかとか、内容をどうやってわかりやすく伝えるかとかそういうことは考えるけど、なんというか仕事と関係ないことを考えていない気がする。
社会の中でいろんな事件が起こり、それについて多面的に考えようとすると、一体おれはどういう意見を持ったらよいかはっきりしなくなってしまう。視野が広くなったといえばそうだが、そういう複雑な中から意見をまとめる努力をさぼっているのかもしれない。
学校で起こる諸問題というのは、本来一つ一つ考えて判断しなきゃいけないものばかりなんだと思う。ところがそういった曖昧さや不祥事により、学校組織が問題化したおかげで、そういうあやふやな判断ができなくなっている。例えば部活。強くなるためには遠征にいったり県外の強豪校と試合をしたりしなきゃならない。けど管理職によっては、県外に遠征に行かせてもらえないこともある。また練習時間も、管理職にとってはあまりやらせてもらえない。電気代やら地球温暖化やらいろいろ考えなきゃいけないから。
画一的に管理すれば、負担も少ないしリスクもとらなくてすむ。ただその分柔軟な対応ができなくなっているのだろうなと思う。都市部によっては部活は5時30分までなんてとこもあるらしいし。社会全体がもとめているのかもしれないけど、困るのは結局子どもなんだろうな。