世界史の難しさ

世界史は結構難しいというのを、最近気づいた。地理的な知識がまず必要だし、そのうえで各地域の歴史を理解しなきゃいけない。参考書でもあるとおり「横の歴史」と「縦の歴史」の両方を。「縦の歴史」は日本史みたいなもので、各地域の政治や経済、社会などを理解する必要があり、「横の歴史」は同時代史的な側面がある。しかも中には「斜め」も必要だったりするわけで。「つながり」まで理解させようとすると、すごく難しいのかなと。単純に全てを網羅して教えることはできないから、その手段を教える必要があるのだろう。例えば「特徴をつかむ」や「比較する」、「説明する」などなど、ただその前提には歴史用語や史実をある程度理解していなくてはいけないけど。
現勤務校は進学校ではなく、受験校ですらない。どちらかと言えば、地域の受け皿校だろう。そういった中で世界史を教えることは、何を重視しなきゃいけないのだろうと考えています。とりあえず今やっていることは、「わかりやすい」こと。文章を読めなくてもなんとなく理解できるような、そういう授業を目指しているわけです。普通に1時間分の授業が、3時間くらいになってしまいますが、そこはもうしょうがないかなと思ってます。内容はすごく精選する必要があるけど。ただ考えれば考えるほど、教えるのが難しい科目だなと痛感します。